台所の排水溝のぬめりが気になり、百均でぬめり取り用の商品を探しました。いろいろと種類があるのですが、便利そうで効果が有りそうなタブレットタイプである「パイプ洗浄剤」という商品を購入し、使い心地をチェックしてみました。
パイプ洗浄剤を選んだ理由
数あるぬめり取りから、タブレットタイプであるパイプ洗浄剤を選んだ理由は、塩素系でないタブレットタイプだったからです。
台所では口の中に直接入れる野菜を扱ったり、食器を洗ったりする際に、塩素の臭いが移ったりすると怖いなぁと思い、今回は、塩素系ではないこのパイプ洗浄剤を選びました。
塩素系と違ってきつい匂いが無いので、食品を扱うような台所でも使いやすいです。
また、液体タイプでなくタブレットタイプを選んだのは、タブレットタイプなら、ちょっとづつ溶けていくので、なかなか薬剤が付着しにくい側面のヌルヌルに、薬剤が付着しやすいかなぁと思ったからです。
商品情報は次の通り。
品名: 非塩素系 パイプ用洗浄剤
用途: 排水口の洗浄・除菌・消臭
液性: 弱アルカリ性
成分: 香料、過炭酸ナトリウム、洗浄・アルカリ剤(炭酸塩)、発泡調整剤(クエン酸)、色素
正味量:4gx8錠入
錠剤のひと粒は、厚みは5mmほど、直径は150mmほどです。
ダイソーの非塩素系パイプ洗浄剤の成分について
洗浄剤の主要成分は、過炭酸ナトリウムです。
過炭酸ナトリウムは、塩素系と並んで、漂白剤などでよく使用される成分ですが、水と反応して二酸化炭素を発生する性質があります。
この発生した二酸化炭素が排水管内で起こる泡立ちの作用や物理的な力によって、ヌルヌルや詰まりを緩和することがあります。
さらに、この錠剤には、発泡調整座としてクエン酸が含有されていますが、この過炭酸ナトリウムと、クエン酸のダブル効果によって、「小さな泡」が発生し、排水溝内のヌルヌルを軽減するようです。
また、この錠剤は、オレンジ色なので、見た目が非常に爽やかで、柑橘系の臭いが思想な雰囲気ですが、特に臭いもありません。袋にはオレンジオイルを配合と書いてありますが、成分にはそれらしき記載もありません。色がオレンジ色なのは、オレンジオイルによるものというよりかは、色素で強引に色をつけているようで、オレンジオイルが洗浄に与える効果は不明です。
パイプ洗浄剤の使い方
この錠剤が溶けて、その溶けて流れ出る液体にヌルヌル緩和効果があります。錠剤が溶けてしまう前に、下水管に流されてしまったら、ヌルヌルを取り除く効果がはっきされないので、錠剤をなるべく排水口の入口近くにとどまるようにするか、水が溜まる部分に投げ入れることで、そこで錠剤を溶かすようにします。
パッケージに書かれた使い方は次のとおりです。
- 開封後はすぐにご使用ください
- 流し台、洗面台・お風呂の排水口、トイレの水たまり部に1から2錠を直接投げ入れてください。お湯(40度)を流すとより効果的です。家庭用浄化槽の付いたトイレにも使えます。
- ポップ式の洗面台、又は錠剤が入りにくい排水口の場合は、洗面台に少量(50から10CC)のぬるま湯、または水をはり、錠剤を投入して錠剤が少し溶けたら、溶液と錠剤の残りを流してください。
- 洗濯槽の除菌、消臭には水を張った状態で約10リットルの水に対して1錠を目安にしてください。
※錠剤投入後は30分から60分放置したあと、水で十分洗いでください。
汚れや臭いがひどい場合は、お湯を使って繰り返し作業を行ってください。
時間も長めに(2時間から3時間)放置したあと、水、またはお湯ですすいでください
とにかく、錠剤が溶けるように配置するのが使い方のコツのようですね。
実際に使ってみた
とりあえず家の台所の排水口の入り口のところに置いてみました。排水口の隙間よりも錠剤が大きいので、ちょうど、排水口のフタに乗っけることができたので、乗っけておいたのですが、このあと、水がかかると、錠剤が溶けて小さくなって、すぐに下に落っこちてしまいました。
パッケージの説明では、泡が発生するとのことでしたが、錠剤が水に触れると、たしかに泡が発生するものの、非常に微量の泡なので、洗浄効果が本当にあるのか、不安になりました。
一回に付き1錠とのことでしたが、あまりヌルヌルを落としているような効果を感じられなかったので、残りの錠剤、7つを全て排水口の入り口に投入しました。
投入後、しばらくすると、排水口の水分に反応して泡が発生し始めます。
そして発生した泡が、排水口の中に入っていって、排水口の側面のヌルヌルをつたって落ちていきます。その際に、ヌルヌルに作用しているようでした。
色が、オレンジ色で、水に溶けるとさらに美味しそうに見えてくるので、非常に危険です。
小さな子供がいる家庭では、子供がお菓子と間違えて食べないように、注意が必要です。
パイプ洗浄剤を使ってみた感想
錠剤を置くだけで、排水口のぬめりを取り除くことができるという、手軽さがウリですが、この錠剤を置いて、すぐに目に見える効果があるか?といわれると、そうした効果は見られませんでした。
しかしながら、この過炭酸ナトリウムの錠剤が、水によって徐々に溶け出して流れていくことで、少しずつ、パイプ内のぬめりが取れていく効果は期待できます。
一気に掃除するために使う、というたぐいのものではなく、普段、ぬめりの予防、あるいはぬめりの軽減的な目的で使うのが、いいでしょう。
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