ナイロン補修、特に防水機能などが備わった高価なウェアなどは、専用の補修布を使いましょう。百均で売っているので探してみてください。アイロンで接着するタイプですが、ナイロンを溶かさないようにする秘訣もお教えします。
高価なナイロンのウェアが破けて穴が空いた
お気に入りのアーミージャンパーが、木の枝に引っ掛けて破けてしまいました。
軍隊が採用するほどの高基準の防水加工がされている高価なジャンパーが破けてしまったんです。
もちろん、高価なジャンパーなので、破けてしまったからといって、捨てることはできません!かといって、破けたままだと、穴の空いたところから水が侵入してしまい、防水効果が台無しです。
ナイロン補修のために針で穴を開けたくない
穴が空いてしまったジャンパーは、縫ったり、あて布を縫い付けたりすればいいのですが、防水ジャンパーの場合、縫うということは、生地の表面に針で穴を開けることになります。
穴を塞ぐために、生地に穴を開けなければならないとなれば、本末転倒。針で縫うと防水性能が損なわれてしまいます。
防水性能を気にするのであれば、針を使わない補修方法を考えなければなりません。
ナイロンは接着剤は使えない
穴を開けないナイロン補修となると、接着剤を使って穴を塞ぐ方法です。
しかし、実はナイロンは殆どの接着剤では接着することができないのです。接着剤の会社であるセメダインも次のように答えています。
MCナイロンは接着剤による接着が非常に困難な材料で、接着剤だけで実用に耐えうる強度を出すのは難しい。出典:セメダイン株式会社
基本的にナイロンは非常に接着が難しい上に、アウトドアウェアの場合、表面に撥水加工、防水加工などが施されているため、なおさらくっつけることのできる接着剤は限られてきます。
よってナイロン補修でも強力に接着できる接着剤をつ
アウトドアウェア専用補修布がダイソーに
ではどうやってナイロンジャンパーの穴を塞げばいいのでしょうか?それは、ナイロン専用の補修布を使いましょう。
ナイロン補修布であれば、ナイロンでも接着できるような接着剤が使われています。そして、そのナイロン専用の補修布がダイソーに売っていました!
しかも、「暴風」「透湿」「防水」機能付きのナイロン補修布なので、高機能のジャンパーの性能を落とすことなく補修することが可能になります。
アイロンがけばがポイント
この高機能なアウトドアウェ用の補修布の接着剤は、アイロンで高温にすることで、接着剤が溶けて布と補修布が接着されるようになっています。
よって、説明書に書いてあるとおり、アイロンを中温(140~160℃)にしてから、20秒間押さえるようにします。
ナイロンに高温のものを近づけると、ナイロンがとけてしまうのではないか?と不安になると思いますが、かといって、温度が低いと、接着剤が溶けないために、十分な接着力を引き出すことができません。
ですから、かならず手順通り、アイロンが中温で温まったのを確かめてから、20秒間アイロンを当てるようにしましょう。
ちなみに、ナイロンが溶ける温度、つまりナイロンの融点は、一般的に225℃となっています。つまり、アイロンの温度を、中温になるように守っていれば、20秒間当てていたところで、ナイロンが溶けることはありませんので、心配無用です。
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